作業手順1

下準備ができたら
クロスを貼っていきましょう。

クロスを貼る職人

クロスを貼る

クロスを貼る順番は部屋の入口ドアの左壁から貼り始め、左側に向かって部屋を一回りして、最後に入り口に戻ってきてなるべく目立たない所で貼り終るようにします。糊付けしたクロス上部の左右の端部分を軽く持ち、上の部分が天井枠より3cm位残るように垂直に合わせてゆっくりと壁に張ります。クロス糊は貼り直しが簡単に出来るので、仮に貼り付けて何度も位置の調整が可能です。ドアの枠を参考にするなどし、垂直に貼れてるか確認しましょう。1枚目のクロスがまっすぐ張れていたら、撫バケを使ってクロスの中心から両側へ向かって順番に上から下まで軽く撫て空気を外側に追い出すように抜いていきます。強く撫ですぎるとクロスが伸びたり破れたりすることがあるので気をつけましょう。

余分なクロスを切る

上下とドア枠回りに出た余分な所は角べラで枠に合わせ、クロスを切り取る線に筋目をしっかりとつけます。無理をするとクロスが破れやすいので、数回に分けて慎重に行いましょう。ドアの縦枠と横枠の交わる角部分は特に破れやすいので、クロスを折りたたむように筋目をつけ、地ベラをクロスにしっかりと押し当ててカッターナイフを滑らすように切り取ります。カッターの切れが悪かったり力の入れすぎは枠回り等を傷つける原因になります。

糊の拭き取り

スポンジ雑巾などを使って、枠に付いてしまった糊をきれいに拭き取ります。糊が残っていると後で染みや汚れの原因になりますので、クロスにも糊がつかないよう注意して作業しましょう。

2枚目を貼る

1枚目と2枚目を端が3cm程重なるようにして、柄がついている場合は2枚の柄が合わさるよう位置を調整して重ねて貼ります。重ね合わせた部分の中央を、ジョイント定規をあてながら2枚一緒にカッターナイフで上から下に真っ直ぐに切ります。クロスの厚みを考えて力加減をコントロールし、下地を切らないよう、重ねた二枚分だけ切る感じで注意してカットして下さい。

クロスのジョイント

切ったジョイントの下側のクロスと、上側のクロスについたジョイントテープを取り除き、ジョイントローラを使って空気抜きをします。ジョイント部分に隙間が出来た場合は軽く手で突いて隙間をなくし、ローラーの角で軽くジョイントしたつなぎ目中心を押さえて切り合わせを目立たなくます。重なった部分があるとそこから捲れ易くなりますので注意して下さい。